英会話の勉強順序は、①日常会話から始めて②ビジネス英語に移行する、のが一般的です。
実は、この方法は英語初心者には向いていません。
英語初心者にとっては、日常会話の方が難しくて、ビジネス会話の方が簡単です。
TOEIC300点台から勉強を始めて、海外駐在まで経験した私が実感した「ビジネス英会話の方が簡単な理由」を説明します。
- 話すトピックスが限定的
- 内容を推測できる
- 話すパターンが決まっている
日常会話とビジネス会話の違い
一番大きな違いは、日常会話は色々な話題が複雑に絡み合っています。学校、子どもの習い事、住宅、ニュース・・・話すトピックスは多岐にわたります。
また、トピックスが、すぐにあちこちに飛びます。
子どもの話をしていたら、芸能ニュースの話になり、しばらくして政治の話になったと思ったら、最終的にはランチの話をしている状況です。
トピックスが複雑に絡み合っているのが日常会話です。
全ての話題を理解するだけの経験や国の文化、単語力が必要になります。
ビジネス英語が簡単な理由
1, 話すトピックスが限定的=勉強内容限定的
トピックスが複雑に絡み合っているのが日常会話ですが、一方で、ビジネス会話は自分の仕事分野しか話しません。
言い換えれば、英語を勉強する内容も仕事分野だけです。
自分の仕事に関わる部分だけを勉強すれば仕事で英語を話せます。
2, 内容を推測できる
自分の仕事に関する内容を英語で話すこと、また、トピックスも決まっているので、相手が聞きたい内容はある程度、推測できます。
また、電話や会議で相手と話す時は、資料をシェアしながら話すことも多いです。
日常会話は、トピックスが決まっていないし、資料もないので初心者には理解するのが難しいです。
3, 話すパターンが決まっている
どのような仕事をしていても、電話や会議で話すときは下記のようなパターンになります。
- 問題の説明、課題の明確化
- 解決案の相談、提案
- スケジュール
- 次のアクション決定
パターンが決まっているので、言い回しを暗記すれば英語を話せます。
問題の説明であれば、発生時期、影響度、発生原因を話しますね。
話す順序やフレーズをフォーマット化してしまえば、他の問題発生時にも流用できます。
まとめ
会社員の英語初心者が勉強を始めるときに、日常会話から勉強を始めることが多いです。
ただし、英語の日常会話を理解するためには、その国の背景やたくさんの話題を理解するだけの英語力や経験が必要になります。
会社員が英語を勉強するときには、ビジネス英語を勉強すること、自分の仕事で話す内容に特化して勉強することが、上達の近道になります。
英語・初心者の方は、ぜひ参考にしてみてください。